第53回NHK放送文化賞
放送事業の発展に寄与し、放送文化の向上に著しい功績のあった方に贈られる賞です。昭和25年の創設。
先生は、2度の大河ドラマ書き下ろしと地方からの文化発信、及び歴史番組や教養番組への出演の功績が認められたそうです。
作家では12人目。
近年は女性が続いていて、
平成9年:永井路子さん
平成10年:瀬戸内寂聴さん
平成11年:杉本苑子さん
平成12年:宮尾登美子さん
となっています。
男性では、昭和61年の司馬遼太郎さんに続く、実に久々の受賞です。
ちなみにその顔ぶれは古い順から並べると
村上元三さん
海音寺潮五郎さん
松本清張さん
陳舜臣さん
城山三郎さん
井上ひさしさん
司馬遼太郎さん
という凄いメンバーです。
また、今回の受賞者の中で先生は最も若くていらっしゃいますが、
この賞は、功労賞的な意味合いもあって、60代でないと普通は貰えないそうなので、異例の早さです。
作家の方では女性も含めて50代でもらった方は居ないようです。
東北を書くことが、僕に課せられた使命なんだということを明確に意識させて頂きました。
NHKのニュースより
作家の高橋克彦さんは、生まれ育った盛岡市を拠点に創作活動を続けています。
平成5年放送の東北を舞台にした『炎立つ』、
去年放送の『北条時宗』と、二本のNHK大河ドラマの原作を始めとして、多くの作品を発表しています。
あの大河ドラマの原作を受けていなければ、僕は小説家として随分違った道を進んでいたんだろうなと思います。
自分が、いいと思っていることをきちんと伝えて行きたいということが、たまたま地方の問題だったということかも知れませんね。